☆2009年4月19日開催 宮古島トライアスロン(初)参戦の記憶☆

                       しょこたん (サトシ)

 

 しばしば「なんでそんな事をやるのか」という質問を受けます。

でも、なかなか上手には答えられない。

「やった人だけがわかる気持ちがある。」

やっている人達を初めて見たときになんとなくそう感じたから、自分もやろうとしたのかも知れません。

 

19日(日)、ホテルが4時に用意してくれた朝食をすませ、まだ真っ暗な中選手専用バスでスタート会場

入り。

もろもろの準備の中で独特の緊張感に包まれた時間はあっという間に過ぎ、6時半に入水チェック&ス

イムウォームアップ。

遠くに、本当にはるか遠くの沖合いに折り返し地点を示すブイが小さく見えます。

「え?あそこまで行くの?んでまた戻ってくるの?・・・・・(゚Д゚)・・・」

参加者として自分がスタート地点にいる事に少しだけ後悔して、そんな気持ちを振り払うように今まで

やってきた練習を必死で思い出しての繰り返し。

「じゃ!頑張りましょう!」チームの先輩たちとの握手にも思わず力がこもります。

 

そして午前7時、スタートの号砲とともに1500人が一斉に海へとなだれ込みました。

コース幅はそれなりにあるとはいえやはりこの人数ですから序盤のバトルは必至。

ゴーグルがずれて海水は入るわ隣人のバタ足がみぞおちにキマるわで、なかなか鍛えられるスイムにな

りました。

まぁサトシもきっと誰かに同じ事をしていたでしょう。

どうかそれが女性じゃありませんように・・・・。

 

スイムも後半に差し掛かり人も徐々にバラけてきて、サンゴやルリスズメやウミヘビを眺めながら調子

よく泳いでましたがやはりどうも左にずれていきます。サトシの悪い癖。

腕の掻きに偏りがあるに違いない。

あ、残念ながら海ガメはいませんでした。

 

スイムだけはよく練習していた事もあって、気持ちと体両面に大きく余裕を感じながらスイムアップ。

 

写真を撮る余裕も↓。

 あ・・・・・足が濡れてて靴下が入らね〜!!!

 

 

 

バイクは前半こそ好調だったものの、後半すぎあたりから非常に強い風が吹きはじめ失速。

なぜかはわからないけどどっちに向かっても向かい風(涙)。

思わずバイクの上で「カンベンしてくれよ〜(泣)」って言っちゃいました。

 

バイクコースにて。視野左一面に広がるひまわり畑。4月です。

 

 

 

ボトルに入れた状態で給水してくれるバイクパート。

大会でしか手に入らないものなので欲しいんですこれ。

受け取ったヤツを見たら「第25回」とちゃんと入っている!。

しっかりゲットしました(喜)。

複数回出場の人も「今年はバイクの風にやられたね」と言ってたので、かなりのものだったのだと思い

ます。

サトシの脚力じゃぁ前に進まないんだもの。池間大橋の上とかだと。

 

橋の上。トップ近辺の集団と行き交う。ヤツら風とかカンケーねぇ(笑)。

 

 

 

まぁ何とかカンとかバイクを終えてランへ。

バイクのゴールはなんだか記憶がないけれど、ランの準備で少し体が休まったのか人に頼んで写真を撮

ってもらう余裕も。

 

うん、まだ表情に生気があるな(笑)。

 

 

 

ランコース序盤で、さんぴん茶をお供に応援中の宮古おばぁ二人組。

 

 

 

「今回はタイム狙いという欲は出さず、完走をしっかりと果たすのだ」という気持ちは忘れてはいけな

いと思っていたので、ざっと制限時間を計算しランは最初からゆっくりペース。

1キロ毎の表示ではないのでラップは取れなかったけど、まぁだいたいこんなもんだろうと走りました。

 

 ペットボトルを叩きながら、道の反対側から声援を贈ってくれた少女。

しっかりとこちらを見る目が力をくれます。

 

 

ランのコースではギャラリーの人が途切れずいてくれて、いろんな形で応援を送ってくれています。

 

 

 

25〜30キロくらいまでは何とかジョッグできていたのだけれど、3月からのヒザの故障で基本的に練習不

足だったのでやはりスタミナがもたず、不本意ながらサトシくん恒例の競歩に(恥)。

しかも早歩きしてる人に抜かれたりとか!(涙)。

 

すっかり日も暮れ、ゴールまであと少し。

朦朧自失でただただ足を前に運びます。

 

 

 

それでも何とか動けるのは、「おかえりぃ!」と言ってくれる声があるから。

小さな手がハイタッチで迎えてくれます。

 

  

 

この大会は制限時間となる午後9時に、大会終了の合図として打ち上げ花火が盛大に上がります。

そしてその前に、「あと一時間ですよ」という事を知らせるために午後8時で一回花火が上がります。

 

実はちょっとだけ、その一回目の花火の前にゴールしてやろうと思っていたのですがあっさりダメでし

たね(苦笑)。

一回目の花火が上がった午後8時は、会場の盛り上がりを告げるDJの声は聞こえていましたが、それは

まだまだ遠くで響いているだけでした。

 

ゴールとなる陸上競技場はもう目の前。

多くの人の応援の声の渦に押されて、そして引っ張られて足を前に運びました。

 

朝の7時にスタートしてスイム・バイク・ランと宮古島を周り、午後8時半にゴールするまでの約13時間

半。

はじめる時は、そのゴールに何が待っているのか想像もつきませんでした。

いやちがうな。一応想像はしてたんです。

それなりに大会経験もあるし去年はミドルにも出てるし。

 

でも・・・・・・やっぱり想像はあくまで想像にすぎませんでした。

 

実は、陸上競技場に入ってからゴールするまでの写真がありません。

ゴールゲートへ向けてトラックを一周するんですが、そのトラックにまで大勢の人がせり出してきてい

て、やっと一人通れるくらいの人の壁がトラックにできていました。

その大勢の人たちがサトシに手を差し伸べて、口々に「おかえり!」「おかえり!」と言ってくれてい

ました。

そのみなさんの顔を見、ハイタッチに応えながら走っているうちに胸がいっぱいになってしまって、「

ありがとう」の声もつまる始末(笑)。

本当はゴールする前に、ゴールゲートの写真とかも撮ろうと思ってたんです。

でもなんだか顔がグシャグシャになっちゃって、もうダメでしたね。

 

 ランにて。

周囲に大人はおらず、たった一人で花を摘んでいた少女。

「つけてください」と摘んだ花をランナー一人一人に手渡していました。

もらった花を胸にさして3キロほど走ってから「写真を撮っておきたかったなぁ」と思い、ちょっと考え

たのですが思い切ってバック(笑)。

そのときの一枚。

 

 

 

ありがとう。君のくれたお花が胸に揺れていたお陰で最後まで頑張れました。

 

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しばしば「なんでそんな事をやるのか」という質問を受けます。

その質問になかなか上手には答えられなかったけれど、今ならしっかりと答えられるような気がします

「生のやさしさに触れることができるから、迎えてくれる人がいるから、自分はそこまで行くのだ」と

 

ありがとう宮古島。

来年も必ず、必ず戻ってきます。

 

 

 2009年4月19日(日)

第25回宮古島トライアスロン大会

サトシ公式記録:13時間33分17秒

 

スタート:         07:00:00

スイムフィニッシュ:    07:56:58

バイク乗車:        08:09:07

バイク28.7km地点:     09:06:13

バイク70km地点: 10:40:52

バイク128.7km地点:     12:42:06

バイクフィニッシュ:    14:17:58

ラン折り返し:       17:12:43

ランフィニッシュ:     20:33:17

 

 

サトシのHRMによる計測

 

スイム3km:56分58秒

バイク115km:6時間21分

ラン42.195km:6時間16分

平均パルス:129回/分

使用カロリ:8893kcal

バイク平均時速26.4km/h(ホイール回転時のみ)

 

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※最後に、照れ隠しで↓

今大会で最も恥ずかしい写真を載せます↓。ドMなので(恥)。