2010 佐渡国際トライアスロン大会(2010/09/05)
去る9月5日(日)は佐渡国際トライアスロン大会に出場しました。
僕はこの大会での完走が筋肉においての今年最大の目標です。
出場するカテゴリはBタイプ。
スイム:2キロ、バイク:105キロ、ラン:20キロの総距離127キロ。
「127キロ先の向こう側には何が待っているのか?」
これをテーマに走ってきました。
<3日(金)>
この日から7日(火)までは有給休暇の予定・・・でしたが、何故か客先にいました。
勤務管理上は休暇のため、遅めに客先へ。
客先の近くにいつものバイクショップがあるので自転車を車に乗せて近くのコイン駐車に止めて仕事に行きました。
午前中で終了の予定がいろいろと問題があり、午後3時過ぎまで仕事・・・
引継ぎ要員を手配し、後は先輩に任せることに。
大会ため、バイクのメンテナンスをショップにお願いしておいて遅めの昼食へ。
終了後はバイクを受け取り即帰宅。
掃除と洗濯を済ませ、佐渡に行く準備を始めます。
あれこれと準備をしているといよいよだなと感じて楽しみ倍増です。
夜は馴染みのワインバーが開店8周年だったのでお祝いに顔を出しに行きました。
ワインも乾杯の一口だけ頂き、盛り上がっていましたが30分で切り上げることに。
帰り際にマスターに突然塩を振り掛けられました。
「もう来るなってこと?」と思いましたが、どうやら縁起の良い塩らしく「生きて帰ってきて下さい」と言われてしまいました。
そこで僕は「ジャック・バウアー並にしぶといからそう簡単には死にませんよ」と返しました。
マスターがそんなことを言うのは僕の体の調子が良くないのを知っているし、性格も分かっているので敢えて言ってくれたと思います。
感謝の一言です。
帰宅後は通信講座の提出課題の小論文を仕上げ、ポストへ投函。
新潟港のフェリーが朝6時40分発のため、1時過ぎに佐渡へと向かいます。
<4日(土)>
フェリーでは疲れを残したくないため爆睡
なのであっという間に佐渡に到着です。
受付会場へ行き、受付を済ませ、宿へと向かいます。
そして、海鮮丼を食べに行こうと佐渡歴史伝説館へ行くと・・・なんとお土産コーナーにジェンキンスさんが!!
テレビで見たときよりはふっくらしていましたが、お土産の営業に一役買っておりました。
宿に戻るとすぐに昼寝
午後4時からは競技説明会です。
この日の海は多少波が高く、気温も高かったためスイムをスキップしてバイクからのスタートも認めると開催者から発表されました。
・・・ちょっと心が揺れましたが、それでは意味がないのでもちろんスイムからスタートすることにしました。
宿に戻り、翌日の準備を始め、補給食のチェックやゼッケンの確認などを済ませ、風呂に入り、夕食へ。
夕食時に観た天気予報だと猛暑のため厳重警戒が必要とのこと。
しかも、激しい運動は避けるように・・・なんて言っています。
まあ、そんなの気にしても仕方ないのでなるようにしかならないと言い聞かせました。
そして、夜は早めに就寝・・・っが!23時30分頃に目が覚めてしまいその後は眠れず。
でも、横になっていたので身体は休みました。
<5日(日)>
大会当日。
朝3時に朝食を取り、4時に宿を出発。
あれこれと準備をして、7時のスタートに備えます。
ここからはレースのお話しになります。
--スイム 2キロ--
マイミクでチームメイトのマコリンさん(以下、マコさん)とスタートを待っている間に色々とアドバイスを頂き、気持ちをレースモードへと切り替えます。
そして、午前7時スタート。
2キロは未知の距離なので出来るだけバトルには巻き込まれないようにと心がけましたが、結局密集状態のエリアでのスイムとなってしまいました。
とにかくマイペースを保ちますが、蹴ったり蹴られたりとしているうちに1.5キロまで泳ぎました。
今まで1.5キロ以上の距離を泳いだことがないのでどうなるかと思っていたら、やはり心の小骨が折れ始めました。
この時点では中盤グループにいたのですが、少しずつ遅れ始め気がつくと中盤グループからは引き離されてしまいました。
でも、これも計算のうち。
苦手なものは苦手なので無理にやることもありません。
しかし、心の大黒柱も折れそうになってしまいました。
そんなこんなで何とか足の届くところまで泳ぎ切り、愛車の待つトランジションエリアへと向かいます。
--バイク 105キロ--
ウェットスーツを脱ぎ、呼吸を整えて準備を進めます。
この時に周囲を見渡すと意外とバイクが残っていました。
まだ泳いでいる人達がいたようです。
結局、呼吸が乱れたのはいつもながらスイム終了直後のみでした。
補給食であるパワージェルを口に含み、水分補給をしてバイクパートへと向かいます。
この105キロも未知の距離。
ペース配分が重要となります。
しかし、前方にはたくさんの人がいます。
暑さのせいかペースが遅いので、意を決して抜くことに。
そうこうしているうちにかなりの人数を抜いていました。
そして、30キロ地点。
周りを見渡すと集団も追い抜いたので人もまばら。
ここで補給食を取ることに。
これを食べて、心が折れたら即リタイアしようと思っていました。
33キロ地点では、マコさんを発見。
当初の予定ではランの残り5キロで捕らえると思っていたら意外と早い段階で見つけました。
ここからも順調に飛ばし、どんどん抜いていきます。
この間は抜かれることはほとんどありません。
そして、運命の65キロ地点。
ここで重大な問題が発生。
前述の通り、僕の体調は万全ではありませんでした。
実は2週間前に心臓の痛みが再発しており、体調に異変を感じたら意識を失う前にリタイアしようと思っていました。
・・・不安的中です。
この時に心臓に痛みが走り、時間にして1秒もなかったのですが、目の前が真っ白になり一瞬意識を失っていました。
何でもない道だったので大事に至りませんでしたが、危なかったです。
ただ、この後も続けられる状態だったのでそのまま競技続行しました。
85キロ地点・・・この類の痛みがあると次は背中が痛くなります。
案の定、背中に痛みを感じ始めました。
この痛みが腰、お尻、太ももの裏へと広がり、シューズも合わなかったせいか、指先まで痺れてきました。
最大の難所と言われる「小木の坂」を目の前にして心の小骨が何本か同時に折れてしまいました。
そもそも苦手な坂道は体力を温存するつもりだったので、他の方が息を切らせながら抜いていきましたが、僕は無理せず呼吸を乱さないようにしました。
途中、沿道で応援されていた方に「ここが小木の坂ですか?」と聞く余裕もありました。
しかし、この坂も想像していたよりはキツくなかったので救われました。
そして、坂が終わり、抜いていった人達を再度抜いてやろうとおもっていたのですが・・・ここで練習量の差が出ました。
坂が終わった時点で未知の距離へと踏み込んでいました。
体力的には余裕があったのですが、背中から指先の痺れがひどくなり、気分も悪くなってきました。
ここで、作戦変更。
無理に抜くことはせず、完走するためにどうすれば良いのか考えた結果、少しペースを落として回復を待つことに。
この時に、いろいろと考えてしまいました。
「やめちゃえばいいじゃん」という自分と「諦めるな」という自分がいました。
なので最後の10キロは長く感じました。
で、バイク残り5キロ地点で沿道の応援も多くなってきて商店街のアーケードのところではさらにたくさんの人が応援してくれたのでここで無様な姿は見せられまいと元気付けられました。
途中でランへと向かうサルデレラ師匠とすれ違いました。
そうしてバイクは終わり、トランジションエリアに戻ってきました。
--ラン 20キロ--
バイクを降りて、ランニングシューズに履き替え、補給食をもう一つ食べました。
水分補給をして最後のラン20キロへと向かいます。
レース中は確かに暑いには暑かったですが、僕は暑さをあまり苦にしないので気になりませんでした。
鈍感なんですかねぇ。
そんなことはさておき、ランを走り始めたらトイレがあったのでとりあえず行っておくことに。
エイドステーションでは水分補給をしましたが、補給食を食べるほどお腹は空いていないので、スポンジで身体を冷やしてすぐに走り始めました。
5キロ地点ではチームメイトのとしふるさんとすれ違い、僕がこの位置ですれ違うとは思っていなかったのか、驚いていました。
さてさて、残り15キロです。
折り返し地点までの道のりが長く感じ、どこまで行くのかな・・・と思っていたらサルデレラ師匠とすれ違いました。
9キロ地点から少し歩いてしまいましたが、ちょっと気持ちが切れてしまいました。
そうこうしているうちに折り返し地点。
何故かコーラが美味しそうに見えたので呑んでみました。
僕はコーラを飲むとお通じがよくなるのですが、飲んで失敗しました。
途中でお腹が痛くなり、5キロ地点のトイレまで我慢することになってしまいました。
やっとの思いでトイレについたら先客が・・・。
でも、待ってでもしないと大変なことになるので待つことに。
そして、用を済ませ、走り始めます。
残り3キロ地点でまた歩いてしまいました。
ここでも沿道の方に元気をもらい、あのアーケードはスマートに通りたかったので体力を温存しておくことに。
そして、そのアーケード直前で帽子を深くかぶり、サングラスをかけました。
何か照れくさいんですよ、そういうのって。
ゴール直前では係りの方にサングラスを外すようにと指示され、サングラスは外しましたが、帽子はさらに深くかぶりました。
そしてゴール。
ある程度は予想していましたが、ケロッとしていました。
<タイム>
総合記録 = 7:02:57
スイムラップ = 53:29(428位)
バイクラップ = 3:51:38(216位)
ランラップ = 2:17:50(292位)
総合順位 = 236位/637人
男子順位 = 217位/555人
年齢別順 = 34位
<総括>
当初に予想していた総合記録は9時間。
結果的に2時間ほど速かったようです。
バイクでも200人くらい抜いたようだったので、初めての距離にしては上出来だったと思います。
高尾山でのトレラン効果が出たのだと思います。
但し、課題もいくつかありました。
ランでトイレに行ってしまったのも事前準備が出来ていなかったということ。
まずはメンタル面を強化していかないとレベルアップは出来ないようです。
そして、127キロ先には何があるのか?
今回はネガティブです。
確かに楽しめた自分もいました。
成長した自分もいました。
でも、何か満たされないような気がします。
何故か冷めた自分がいます。
何で素直に喜べないんだろう?
目標設定が低いのか?
感受性の豊なあの頃にちゃんとやらなかったからなのか?
そもそもそういった熱くなれる感情がなくなったのか?
それともブレークスルーしたその先を見るのが怖いのか?
練習嫌いの僕が少しずつ変わってきているのも事実です。
でも、何かが違うんです。
それが自分でもよく分かりません。
もっとレベルアップしたいのも本音です。
それにはより厳しい環境にした方が良いのか?
より変化を求めた方が良いのか?
ライフスタイルを見直してゼロからやり直した方がいいのか?
この競技を続けるかどうか迷っています。
こんな中途半端な気持ちでやっていけるのか?
一生懸命やっている方に対して失礼じゃないのか?
なので、今後については白紙の状態です。
再度、目標設定を考え直します。
最後になりましたが、大会を運営して頂いた、スタッフ、及びボランティアの方々、そして沿道で応援して下さった方々・・・皆さん暖かく、素晴らしい大会でした。
この場を借りてお礼を申し上げます。
また、同行してくれたチームメイトやトライアスロン仲間の方々・・・とても楽しめました。
そして、サルデレラ師匠をはじめ、一緒に練習して下さった方々。
本当にありがとうございます。
皆さんなくして今回の結果は出せませんでした。
感謝の一言です。
今回の完走記は変な感じになってしまいましたが、ポジティブに考えていきたいと思います。
いつもながらの長文にお付き合い頂きありがとうございます。
そして今後ともよろしくお願いします。
UNDER ARMOUR 第21回国営昭和記念公園トライアスロン大会(2010/07/04)
去る7月4日は昭和記念公園にて「第21回国営昭和記念公園トライアスロン大会」に出場してきました。
この大会は3回目の出場です。
前日の夜に雨が降っていたので悪天候の中での大会かと思っていたら、天気は晴れ。
暑い中での開催となりました。
少し余裕をもって会場入り。
この大会の距離はスプリント(スイム:0.75キロ、バイク:20キロ、ラン:5キロ)のレースです。
昨年同様900人くらいの参加者がいましたが、トライアスロンデビューの方も多かったようです。
この2〜3週間ほど首から腰にかけて痛みがあったのでスタートまでの時間はストレッチに時間を費やしました。
小学生の頃に無理なストレッチを強要され、腰と股関節を痛めてしまい、腰痛とはそれ以来の付き合いです。
この日も腰に張りがあり、自分でマッサージをしました。
そうこうしているうちにスタートです。
【スイム:0.75キロ】
スタート直後のバトルに巻き込まれないように後ろからスタートしましたが、巻き込まれてしまいました。
ここで、予想以上の体力を消耗し、500mを過ぎた頃から平泳ぎを入れて何とか泳ぎきりました。
【バイク:20キロ】
プールから上がり、トランジションエリアへと向かいます。
ちょっとここでバタバタしてしまい、時間を取られてしまいました。
去年までとはコースレイアウトが異なり、バイクのスタートラインまでの距離が長い・・・。
フラットなコースなのでギアはほとんど変えずに走りました。
【ラン:5キロ】
バイクが終わり、ランへと向かいますが、トランジションエリアまでが長い・・・。
ここでも、予想以上に時間を取られ、急いでランコースへ。
不安だった腰から太ももにかけて軽い痛みが・・・。
でも、応援に来てくれたチームメイトの方々の応援に励まされ完走。
【結果】
総合記録:1時間23分44秒
スイムラップ:14分27秒(480位)
バイクラップ:45分19秒(197位)
ランラップ:23分58秒(236位)
総合順位:247位/559人
【総括】
去年よりタイムは2分ほど短縮。
しかし、目標タイムであった1時間20分には程遠く、満足の出来る結果ではありませんでした。
スイムでは下から数えた方が早い順位であり、去年より30秒ほど遅いです。
敢えて今回の大会での勝敗をつけるとしたら・・・負けですね、負け。
自分に負けました。
練習する時間もなかったのですが、それも言い訳。
それが出来なかった自分に対して今後は厳しくしてやらないとダメですね。
ダメダメじゃん、俺。
この状態では9月に出場する佐渡国際トライアスロン大会での完走は夢また夢の話しです。
今回の反省を踏まえ、9月には筋肉、10月には脳みそとピークに持っていけるように何とかしたいです。
<大会後>
18時から応援に来てくれたチームメイトの方々と地元の居酒屋で打ち上げ。
盛り上がり、2軒目、3軒目とハシゴしてしまい、気が付いたら自宅の布団で寝ていました。
この大会は目標タイムがクリア出来れば、来年以降は他の大会に出場しようと思っていましたが、クリア出来なかったので、来年も挑戦します。
最後になりましたが、この大会を運営して下さったスタッフ、そしてボランティアの方々、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、今回応援に来てくださった方々・・・とても楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。
<今後>
そして、9月に行われる佐渡国際トライアスロン大会の参加許可通知書が届き、「参加決定」の文字がはっきりと書かれていました。
この大会に出場し、完走することがトライアスロンにおける今年の最大の目標です。
僕の出場する参加タイプはBタイプ。
スイム:2キロ、バイク:105キロ、ラン:20キロのトータル127キロです。
もちろん僕にとって未知の領域であり、どれ一つとっても今までに経験のない距離です。
本当に完走出来るのか?
完走に至るまでの練習をきちんとこなすことが出来るのか?
正直言って不安ばかりです。
しかしながら、そんなネガティブに考えていると何も始まりません。
次なるステップへの挑戦権を得たということで準備をしたいと思う次第です。
そして127キロ先の向こう側には何があるのか?
自分の限界に挑んだことのない自分がどこまで出来るのか?
壁にぶつかった時にブレイクスルー出来るのか?
自問自答を繰り返し、これらの過程に経ることにより、メンタル、及びフィジカル共に強化されていくことであろうと信じたいものです。
今までの自分とは違う自分を探しに・・・。
これから過ごす人生を悔いのないようにするための第一歩としたいものです。
10月には自己啓発で今年最大の目標である試験が控えています。
9、10月と筋肉&脳みその状態をピークに持っていく必要があります。
年末に今年を振り返ったときに笑っていられるように・・・。
・・・とこんなことを書いていますが、サボっている僕を見かけたら喝を入れて下さいね。
2010.新島トライアスロン大会 完走記
去る2010年5月15日(土)に新島で開催されたトライアスロン大会に出場しました。
この大会は僕にとって今年の開幕戦です。
遅くなりましたが完走記を書きます。
<14日(金)>
出発はこの日の夜の船。
仕事の都合上、一度帰宅してから行くのは無理なため、自転車などの荷物は事前に宅急便で送り、必要な荷物を持って出社しました。
赤坂の客先から竹芝へ直行することにしたので、客先にいる時は荷物は赤坂駅のコインロッカーへ。
仕事を早めに終わらせ、竹芝へと向かいます。
そして夜10時に竹芝を出港し、朝9時頃に新島に到着。
ビールを飲みながら12時過ぎまで話しをしていましたが、早めに寝ておこうと自席へ。
この時に座席ではなく、座敷の方が良かったと気付きました・・・。
<15日(土)>
到着後に宿の方が迎えに来てくれたのですぐに宿へ直行。
美味しい朝食を済ませ、準備をして、早めに会場へ向かい、スタートを待ちます。
海の水温は18度。
ちょっと冷たかったのですが、始まって泳いでしまえばどうにかなるか・・・と思いながら、あっという間にスタート。
・スイム 1.5キロ(34分11秒)
3種目(どれも苦手?)のなかでもっとも苦手なスイム。
ウェットスーツを着て泳ぐのも1年ぶりなので不安ばかり。
最初は新島のキレイな海を満喫しながら泳いでましたが、案の上途中でツラくなってきました。
慣れないウェットスーツを着て泳ぐより、着ていない方が楽に泳げたのではないかと思ってしまいました。
しかしながら、この程度の苦しみを乗り越えないと次のステップ(ステージ)へ進めないので何とか泳ぎきりました。
この大会はウェーブスタートでスイムキャップの色によって区分けされていますが、僕は一番最初のウェーブですが、残りのウェーブは4分間隔でスタートです。
途中、違う色のスイムキャップに抜かれ、振り向くと僕と同じ色のキャップをかぶった人はほとんどいませんでした・・・。
・バイク 40キロ(1時間29分44秒)
海から上がりウェットスーツを脱いでバイクの待っているトランジションエリアへと向かいます。
この時に気が付いたのが、去年の伊豆大島大会ではスイムから上がった時にはほとんどの人がバイクに乗ったあとでトランジションエリアはガラガラだったのに、今回はまだバイクが残っていました。
ちょっとは速くなったのか、俺?と思いながらバイクの準備を始めます。
走り始めたときは寒くて40キロも乗れるのかと思っていたら、体が温まってきたので途中で気にならなくなりました。
途中、僕が乗っている自転車と同じピナレロが2台いたので、ついついバトル・・・そのうちの1台が同じ宿の方で、翌日に「昨日バトルしましたよね」と言われてしまいました。
さて、今回のバイクではサルデレラ師匠から指導されたポジショニングとギアの使い方を意識しました。
そもそもDHバーの使い方も良く理解していなかったので、積極的に使ってみると・・・空気抵抗が少なくなったので意外とスピードが出ました。
前方2〜300m先に集団が見える度にその集団に追いつこうとする自分がいました。
十分な練習もしていないし、失うものはないのでちょっと無理してダメならリタイアでもいいやと思いながらギアを上げ、回転数を上げました。
そうするとその集団に追いつき、念願の「右を通りま〜す」が言うことが出来ました。
でも、今のバイクは未だに乗りこなしてないのでもっと練習しないといけませんね。
そんなことをしているうちに40キロが終わり、ランへと向かいます。
・ラン 10キロ(55分20秒)
バイクで回転数を意識して上げたので走るスタミナは残っていないと思っていたら・・・なんだまだ動くんじゃん、俺の脚。
しかし、ランのスタート直後に激坂があると聞いており、その激坂を目の前にして「ダメかなぁ」なんて思っていましたが、走っていると過去に経験した激坂と似た感じもあり、激坂の距離も思っていたより長くはなかったので、とにかく歩かないことだけを心がけ走りきりました。
そしてフィニッシュ!!
・総合記録 2時間59分15秒 157位
事前に目標としていた3時間をギリギリクリアしました。
去年の伊豆大島大会と単純にタイムで比較するとスイムで約7分、バイクで約11分、ランで約2分と20分短縮です!!
・表彰パーティー、そしてその後
開始時間を間違え、会場に一番乗りしてしまいました。
中に入ると美味しそうな刺身の盛り合わせが・・・。
乾杯の合図と同時に満腹になるまで一気に食べたのは容易に想像できると思います。
表彰パーティーの終了後は宿に戻り、飲み直し・・・と思ったら同行者は爆睡。
本も貴重品と共に宿の方に預けてしまったので何もやることがありません。
お店もやってないし、どうしようと思ったら、別の宿に泊まっていた方から連絡があり、部屋で語り合いました。
<16日(日)>
朝は宿の方に起こされ、ボケッーとしながら朝食を食べ、片付けを始めました。
同じ宿には今大会に出場した方々も泊まっており、話しが盛り上がり楽しい時間を過ごせました。
そして、帰りの船へ乗船。
乗る前から飲み始め、新島へ別れを告げます。
帰宅後はお土産・・・とは言っても牛乳せんべいしか買う時間がなかったのですが、馴染みの2件のワインバーへ持って行き、仲間たちと談笑。
<総括>
今回の大会に向けて練習を始めたのは4月の中旬。
短期間であり、かつ練習量も少なかったため、当初は完走出来るかどうかも不安でした。
体重は5キロほど減量したものの、トレーニングをして減量した訳でもないので筋力はかなり落ちています。
そこでサルデレラ師匠に指導して頂き、GWは休まずに練習しました。
その時に「無理して新しいことをやろうとするな。今のやり方で完走することだけを考えろ。」とアドバイスを頂きました。
それ以外にも前述の通り、技術的なアドバイスも頂いたので、余計なことを考えずにそれらを意識してやりました。
その結果、目標タイムをクリアすることが出来ました。
そして今回自らに課したテーマは「無」。
いつもなら何か考えながらやっていましたが、敢えて何も考えずにやることを心掛けました。
トライアスロンはフィジカルのみならず、メンタルも鍛えられるスポーツだと思っています。
何も考えずにやることも修行の一つとして、挑みました。
完走してみると、やはりそこにはちょっとだけ成長した自分がいました。
しかしながら、現在の自分にはこの距離、このスピードが限界かなと。
フィニッシュ時にはかなり余力は残していましたが、経験したことのない負荷を筋肉にかけると、筋肉はピタリと動かなくなってしまいます。
そう考えると、これ以上の距離をやる場合にはそれなりの練習を積まないとダメだということです。
自分の限界に挑んだことのない僕にとって、どこまで出来るかわかりませんが、フィジカルと共にメンタルも強化し、更なるレベルアップを目指したいと思います。
「進化するアラフォー」と呼んで下さい。
それにしても、離島って理由なく楽しい!
また行きたいと思う今日この頃でした。
最後になりましたが、この大会を運営して下さったスタッフ、そしてボランティアの方々、この場を借りて厚く御礼申し上げます。
また、今回同行して下さった方々や現地でお会いした方々・・・とても楽しい時間を過ごせました。
ありがとうございます。
相変わらずの長文にお付き合い頂きありがとうございました。
UNDER ARMOUR 第20回国営昭和記念公園トライアスロン大会(2009/07/05)
この大会の距離はスプリント(スイム:0.75キロ、バイク:20キロ、ラン:5キロ)のレースです。
比較的短いので初心者の方が初めて出場する大会にはちょうど良いかと思います。
900人くらいの参加者がいましたが、半分くらいはトライアスロンデビューだったようです。
体調不良と練習不足により、出場も諦めようかと思いましたが、行けば何とかなると思い、起き上がりました。
今回は海ではなく、プールだし、距離も前回の伊豆大島大会の半分なので気分的には楽でした。
やはり経験って大事ですね。
車で会場入りし、受付終了時間間際に駆け込み、慌てながら準備を進めました。
寝ぼけた顔してボケッーとしながら、歩いているとボランティアで参加してくれた、かん8さん、ユージさん、サルデレラさん、そして教授と会いました。
皆様、お疲れ様&ありがとうございました。
今回は一人で会場入りしましたが、しょこたんさんを始め、某SNSサイトで知り合った方々も多数出場や応援に来ていたので心強かったです。
この大会ではアテネ五輪の柔道金メダリストの鈴木
桂治さんも出場されていました。
さすがは金メダリスト。
腕の太さにビックリしました。
さて、大会のお話しに入りましょう。
僕のスタートは12時45分からです。
それまでにアップを済ませて、スタートを待ちます。
そしてレースの開始。
【スイム:0.75キロ】
ここでは目標を立てていました。
去年は足を付かずに泳ぐことを目標にして達成しました。
但し、途中平泳ぎでも可としていました。
今回は苦手なクロールで泳ぎきること。
最初は無理かと思ったら、何とかクリア。
【バイク:20キロ】
ここで去年との違いはトラスーツを着ているので、着替える必要がないこと。
そして、バイクにビンディングとDHバーをつけたので多少楽にタイムの短縮が可能になります。
要するに実力ではなく、道具に頼ったということかな?
5キロを4周回するのですが、去年よりも抜かれることが少なかったような・・・。
あまり暑くもなかったので楽にバイクのフィニッシュとなりました。
【ラン:5キロ】
去年はこの時点で暑さにより結構体力を消耗していましたが、今回はかなり余裕があります。
自分のペースで確実に完走の出来るように心掛けます。
そしてフィニッシュ!
【結果(カッコ内は去年のタイム)】
スイム=13分53秒(16分25秒:2分32秒の短縮)
バイク=46分10秒(46分56秒:0分46秒の短縮)
ラン =25分37秒(29分08秒:3分31秒の短縮)
総合順位 = 356位/650人(398位/493人)
あれ?
かなりタイムがよくなっているぞ?!
体調もあまり良くなかったので、期待していなかったので驚きと喜びが混在しています。
でも、バイクがあまり短縮出来なかった・・・。
【総括】
トライアスロンは経験がものを言うのでしょうか?
去年はこの距離でも不安ばかりでしたが、51.5キロを経験すると不安は払拭されていました。
そして、タイムが出ることにより次回以降の目標が立てられること。
それにアラフォーですが、まだまだ成長の余地があると感じられる幸せと喜びと新たな仲間達と出会い。
トライアスロンって本当に楽しいですね。
【レース後】
そして、ゴールで待っていた某SNSサイトのメンバーと談笑し、レース後も楽しい時間を過ごしました。
もう少し皆さんといたかったのですが、仕事で客先に行かなくてはならなかったので名残惜しく今日は早く帰りました。
中には今回が初レースと言う方もいらっしゃいましたが、ゴール後の満足感と達成感がたまらないと言っていました。
もちろん、僕もそうです。
一度味わうとこの競技は僕もやめられません。
次回は8月の三宅島大会の出場を予定しています。
この大会は去年台風で中止になったのですが、本来なら僕のオリンピックディスタンス(51.5キロ)のデビュー戦でもあったのです。
なので、これも思い入れがあります。
それまでに体調を万全にし、人生最重量記録の更新を止め、以前の体系に戻すように日々お酒を控え努力しようと思っております。
最後になりましたが、応援に来て頂いた方、一緒にレースに出場した方、ボランティアの方々・・・お疲れ様でした&ありがとうございました。
楽しい時間を過ごせました。
また、皆さんで大会に出場して盛り上げましょう!!
伊豆大島トライアスロン完走記 (2009.6.6)
去る6月6日に伊豆大島でトライアスロン大会に出場しました。
僕にとって初の51.5キロ(オリンピックディスタンス)です。
実は大会前日は疲れからかまったく眠れずに徹夜状態での出場になりました。
かん8さんにモーニングコールをお願いしていましたが、寝ぼけていない僕にビックリしたようです。
駅で待ち合わせをして竹芝桟橋へと向かいます。
朝の竹芝発の高速船に乗ったときの天候は・・・雨。
伊豆大島までの所要時間は1時間30分くらいでしたが、途中で波のうねりがあり、大会開催について不安になりました。
いざ、大島の港に着くと送迎のバスが待っていましたが、雨漏りするし、説明もなく港に1時間足止め・・・。
宿に着いてからはバイク(自転車)の組立てなどの準備で慌てふためいてしまいました。
とは言っても、組立てはユージさんに任せっきりでしたが。
雨の中、会場へ向かい、受付を済ませ、トランジションエリアにバイクを設置してなんだかんだで入水チェックへと向かいます。
このときに、ユージさんにワセリンを塗るように指示されている模様がTBSのニュース番組に映っていました。
僕は手だけ映ってましたけど・・・。
さて、入水チェックへ向かい不安を感じながらスタートを待ちます。
この時点で雨はやみました。
さて、ここからがレースのお話しになります。
最初のスイムは1.5キロです。
天候が良くないので海のうねりは激しかったのですが、お構いなしにスタートの合図があり、レース開始です。
僕は第1ウェーブでのスタートで第2ウェーブより4分ほど先にスタートです。
海岸から沖合いのブイへと向かい、750メートルを2周回するコースです。
最初の頃は余裕があり、海の底を見ながら泳いでいましたが、500mを過ぎた辺りから余裕もなくなりとにかく泳いでいました。
この時点で何度も「リタイア」の文字が頭をよぎりました。
実はスイムは去年の館山のオープンウォータースイム(遠泳)で1キロを泳いだのが人生最長記録であり、今回の1.5キロは未知の距離です。
練習していれば不安もないのですが、僕にはそういったバックボーンがありません。
途中、第2ウェーブの人たちが怒涛のように泳いできて逃げられるはずもなく、抜かれていきました。
スイムの間は「何で俺はこんなところで泳いでいるんだ?」など自問自答を繰り返しました。
そうしているうちに泳いでいる人が少なくなり、寂しくなってきましたが、スイムゴールが近づいてきて何とか陸に上がってきました。
海から上がると後ろから呼ぶ声が・・・ムツゴロウさんでした。
僕の真後ろにいたようです。(その後、トランジションでバイクに乗った直後に抜かれましたが)
そしてバイク(40キロ)へ向かいます。
この時点でも息はあがっておらず愛車(ピナレロ FP2)の待つトランジションエリアに小走りで行き、バイクのスタートです。
スイムで遅かったので殆どの人はバイクへと向かっていってしまいました。
なのでトランジションエリアは寂しい限りです。
しかしながら、陸に上がれさえすれば完走までの目処はつきました。
バイクは周回コースのため、速い人達には抜かれましたが、そんなの関係ありません。
とにかく自分のペースで走るだけ。
登りが苦手なので登りでは抜かれましたが、平地と下り坂ではその遅れを取り戻すかの如く抜き返したりの繰り返しでした。
途中でかん8さんに抜かれましたが・・・。
バイク途中で晴れ間が見え始め、沿道の応援もあり、奥多摩練習をしていたお陰かコースのアップダウンもあまり苦になりませんでした。
最後は周りに誰もいなくなり、一人旅状態になりましたが、楽に40キロを走りました。
トランジションエリアでは既に大勢の人がランに向かっているため、たくさんのバイクがありました。
隣の人の隙間にバイクを入れて、僕もランへと向かいます。
そして、最後のラン(10キロ)。
慢性的な睡眠不足、及び練習不足から制限時間内にここまでこれることを想定していなかったのですが、何とか辿り着きました。
体力もスタミナも余裕を残していたので、ランでの問題はありません。
しかしながら、途中でトイレに行きたくなり、コースアウトして済ませました。
ランでも息切れすることなく、かつ足も止まらずに走りきりました。
折り返し地点付近ではとあるSNSで知り合った女性やチーム仲間の右近さん、ムツゴロウさんとすれ違いました。
僕は持久系のスポーツは苦手で去年の勝沼ぶどう卿のハーフマラソンで2時間を走ったのが自身の体を動かした最長記録です。
野球やバレーボールはそんなに持久力って要求されないし、ランから先は未知の距離(時間)です。
要するにランの一歩一歩が自己記録の更新です。
それを噛み締めながら3種目の最後であるランを楽しみました。
そこで薄雲の夕日が海に映っているのがとてもキレイでそちらばかりをみて走っていました。
実は僕は練習(勉強も)嫌いなのです。
そんな僕でも30半ば過ぎてもまだまだ成長出来るのです。
物事を始めるのに時間が掛かるタイプですが、気付いただけ幸せです。
そして、明確なビジョンを描き、目標を設定し、ひとつひとつクリアしてきました。
壁にぶつかったときに、それを乗り越え成長してきました。
人と比較するとちょっと遅かったのかもしれませんが、ある程度の結果、及び実績も出しているし、「人生のスロースターター」なのでこんなもんでしょう。
最終的な結果である順位は後ろから数えた方が早いです。
でも、そんな事はどうでもいいんです。
とにかくこのコンディションで完走したことが重要ですから。
ちなみに競技中に何故か頭の中で何度も繰り返し流れていた曲の紹介です。
1.「あ、やるときゃやらなきゃダメなのよ」 クレイジーケンバンド
http://www.youtube.com/watch?v=eS2vmpEtaQQ
「やればできるよ、できるよやれば〜。やるしかないんだから、やらなきゃダメなのよ〜」
まさしくその通りでした。
⇒剣さんカッコいい!ある意味で憧れの生き方です!イィ〜ねっ!!
2.「Where the streets have no name」U2
http://www.youtube.com/watch?v=FVKWNGSmdB8&feature=related
⇒確かこの曲は邦題で「約束の地」となっていました。過去の来日公演も3回ほど観に行っており、メロディー、及び歌詞がとても気に入っているので頭の中でリピートされていたのでしょう。
この大会を開催するにあたり準備をして頂いたスタッフ、及びボランティアの方々・・・。
この場をお借りして厚く御礼申し上げます。
あなた方の労力を持ってしてこの大会が運営できています。
アワードパーティーを含めて、とても楽しい大会でした。
本当にありがとうございます。
今回のオリンピックディスタンスはあくまで通過点です。
今回の経験を基に次なるステップへとつなげたいです。
そしてアワードパーティーが終わる直前に予約していた居酒屋へと移動しました。
この居酒屋はかん8さんが仲間が過去に何度も行った店で料理が美味しいとのこと。
ここで、宴会のスタートです。
美味しい刺盛りを頂きながら、今回の大会や連合の今後のあるべき姿を議論しました。
大会が終わった後も楽しめるなんて素晴らしいですよね。
最後になりましたが、51.5キロ先の向こう側で待っていたのは・・・「仲間達の笑顔」と「諦めない自分」でした。
トライアスロンってメンタル面でも鍛えてくれる素晴らしい競技です。
出場前まで心身ともにコンディションが悪かったのですが、出場後は達成感からか必然的にモチベーションが向上しました。
今後は生まれ変わったように公私共に頑張ろうと思う次第です。
さて、僕は練習もレースもいつも抑えながら走っています。
要するに自分のリミッターを外していません。
限界まで追い込んだことがないのです。
それをブレイク・スルーした時に違った世界が見えてくるかもしれません。
これも今後の課題として楽しみは次回以降にとっておきましょう。
今後の参戦予定は以下の通りです。
7月5日(日) UNDER ARMOUR第20回国営昭和記念公園トライアスロン大会
7月20日(月) 館山オープンウォータースイム 1キロの部
8月29日(土) 三宅島トライアスロン大会
三宅島までには人生最重量記録を更新中の体重を減らし、以前の体重に戻したい次第です。
更新した原因は分かっているので、おそらく実現できるでしょう。
乱文乱筆な長文にお付き合い頂きありがとうございます。
何事にもチャレンジしていく次第でございます。
今後ともよろしくお願い致します。
昭和記念公園トライアスロン完走記
去る2008年7月6日(日)に昭和記念公園においてトライアスロンの大会に出場しました。
私自身、今年からトライアスロンを本格的に始めて、今回の大会が本格的参戦初戦となりました。
そこで、かん8さんより「完走記を書くように」との事なので、トライアスロンを始めた経緯から今回の大会、及び今後の目標を書いてみようと思います。
もし、これをご覧になった初心者の方、トライアスロンを始めてみようと思っている方、参考になるのか分かりませんが、興味をお持ちになりましたら一度、小金井市トライアスロン連合の練習、又は会合に是非参加してみて下さい。
楽しい仲間達が待ってますよ。
それでは、完走記に移らせて頂きます。
1.はじめに
(1)トライアスロンを始めようと思ったきっかけ
いつかは忘れましたが石渡治氏のコミック「10月の満月に一番近い土曜日」(小学館)を読んでトライアスロンの存在を知りました。
そして月日は流れ、10年位前のある日、会社の同僚と飲んでいるとトライアスロンを紹介されました。
当時は団体競技などをやっていましたが、社会人になると時間、場所、人数などの都合から継続するには難しい状況でした。
そこで、この話を聞いて「どうせやるなら過酷なものを」と安易な発想から始まりました。
(2)小金井トライアスロン連合との出会い
ある夏の日、小金井の阿波踊りを観た後に武蔵小金井の飲み屋で飲んでいたところ1枚のポスターを見つけました。
そのポスターとは「第1回小金井アクアスロン大会」でした。
それまではデュアスロンのみに参加していましたが、アクアスロンなるものがあるのかと始めて知ったので翌日早速連絡を取ったのが現在の会長の西岡さんでした。
これが小金井トライアスロン連合との出会いです。
アクアスロンには第1回大会は選手として、第2回以降はスタッフとして参加しています。
(3)トライアスロンデビューまで
今まではデュアスロン、アクアスロン、水泳、自転車のエンデューロの大会に出場しました。
どうしてもトライアスロンだけは出場するのに躊躇していました。
過酷ゆえに出場するにあたり、それなりのレベルの選手の出場するスポーツなんだと思い、敷居の高いスポーツだと感じていたからです。
でも、出場してみたい・・・。
今まで何をやっても自分の限界をみたことがない(やったことがない)人間としては出場し、完走することで新たな自分を発見出来るのではないかと期待を込めたある意味憧れの競技です。
そこで去年人生の転機が訪れました。
心身ともに疲れきっていた自分にかん8さんからバイクトレーニングのお誘いがあったので奥多摩でのバイクデビューをしました。
この奥多摩でのトレーニングから様々な人と出会い、話しをすることにより、「やらずに後悔するくらいなら、やって後悔しよう」と思い始め、トライアスロンデビューを決心しました。
沖縄の方言になりますが一言で表すと「なんくるないさ」です。
実は去年、同じ昭和記念公園において「Try! This! Tri! 」に出場しており、今回が2回目となります。
一応、本格的参戦初戦と言うことでお願いします。
2.レースの内容について
ここからが大会当日のお話しなります。
(1)スタート前
当日は蒸し暑く、立っているだけで汗が出てくるくらいでした。
今回は会社の後輩と出場するので車で会場入り・・・。
あちこちにはバイクを積んだ車がたくさんいて、大会に出場する実感が湧いてきました。
受付に行くと応援に来てくれたかん8さんとユージさんがいて少し心強かったかな。
そして受付を済ませ、着替えて、トランジションエリアで準備して、競技説明を聞いて・・・ようやくアクアスロンからスタートです。
他の人が泳いでいるのをみて、「みんな速いなぁ〜」と思いながら自分のスタートを待ちます。
後輩はとても緊張していたようです。
そして、ここでなおさんが息子さんを連れて登場。
応援に来て頂いた方々に感謝!!
トランジションエリアで準備中! 日焼け止めクリームを贅沢に塗りたくり。 ホホホ。
(2)スイム(距離:0.75km、タイム:16分25秒)
時間になり水に入ってスタートを待ちます。
「10秒前」との声に周りに緊張した空気が流れます。
隣にいる後輩の顔は強張ったままです。
そこで「いやぁ〜、この緊張感がいいねぇ。」と声を掛けると・・・無視されました。
そして、スタートです!
今回のスイムでは一つの課題を挙げていました。
それは、足をつかないこと。
いくら水深が浅いとはいえ、この距離で立つと今後続けられる資格がないと思ったからです。
今回はプールを2周と3分の1を泳ぎます。
クロールで疲れたら平泳ぎに変えていこうと思っていたので、最初はクロール。
泳ぎ始めるとやはり始まったバトル。
1周目は何とかクロールをしましたが、あることに気が付きました。
それは以前から聞いていましたが、プールで大勢が同じ方向に泳いでいると流れるプール状態になると。
今回もその現象が起こりました。
それで苦手なクロールをするより平泳ぎをしてもタイムが変わらないんじゃないか?と平泳ぎに変えると・・・周りでクロールしている人と同じペースだったのでこのまま平泳ぎをすることに。
プールの床を蹴って進んでいた選手もいましたが、前述の通り自分に挙げた課題を遂行するため何とか足をつかずに泳ぎきりました。
ちなみにこの距離が水泳での人生最長記録です。
プールから上がろうとすると前に4〜5人の人がいました。
1人しか通れない幅のところで歩かれると正直邪魔で、早くバイクに乗りたいのに走る素振りを見せません。
そこで、前の人の踵を蹴り上げました。
詫びは入れましたが、「わざとじゃないよ」と雰囲気を醸し出していましたけどね。
そして愛車(今回が2回目の乗車)の待つトランジションエリアへと急ぎます。
その途中、かん8さんがいたのでデジカメをパチリ&ハイタッチ。
不安だったスイムも流れるプールのお陰で息があがっていませんでした。
緊張のスタート寸前! 一周目はクロールだぜ!
2周目は平! 「やっぱ、かったるいのね〜」 スイム終わり、嬉しそうな満面の笑顔だ〜
(3)バイク(距離:20km、タイム:46分56秒)
スイムで大きな声で応援してくれたユージさんがトランジションエリアで待っていてくれたのでいくつかのアドバイスをもらいました。
かん8さんにサングラスを借りて(忘れてしまったのです・・・)、バイクスタート。
ちなみにメットは購入当時一番大きなものでしたが、僕の頭が大きいため深くかぶれないのです。
最近はもう1サイズ上のものが出たようですが、僕の頭には大丈夫かな?
ゼッケンが曲がっているとの指摘もありましたが、その方が目立って良いんじゃないですか?!と開き直っています。
今回は5kmの周回コースを4周です。
やはりMTBと比較すると、ロードは速いですね。
と言っても何人も抜かれましたが・・・(自分との勝負、他人は関係ないと言い聞かせました)。
バイクは奥多摩での経験があるのでキツくはなかったのですが、もう少し練習して速くなりたいですね(愛車ももっと乗ってくれと言っているような気が・・・)。
何でかって?
それはこの一言が言いたいんですよ。
「右通りま〜す」ってね。
なんて考えているうちにバイクは終わってしまいました。
トランジションの最中! 勇壮? こんどからはメットは深くかぶろうぜ! それの方が様になるぜ。
(4)ラン(距離:5km、タイム:29分8秒)
さて、最後のランです。
バイクを降りても足はまだ悲鳴をあげていません。
体力的には余裕があったものの暑さからかちょっと疲れ気味。
とりあえず完走目指して走り出します。
ここで一つミスをしました。
競技説明の時に話しを聞いていなかったので、ランは何周だったのか分からないまま走り始めてしまいました。
まあ、走っているうちに分かるだろうと気にせず走りましたけど。
ここでも、バイク同様に大勢の選手に抜かれました。
周回遅れにはなっていないと思いますが、自分の力不足を痛感しました。
しかし、ムキになってペースを上げると、自分には甘い私としては途中で歩いてしまう可能性があるので我慢です。
と言うか、これが今の私の実力。
デビュー戦の目的は次回以降明確な目標となる数値を出す事。
それにより今まで漠然としかしていなかった練習にメリハリをつける。
そうすればおのずと結果は出てくるはず・・・と信じて走りました。
そしてゴール。
何とも言えない満足感。
でも、そんなにバテた訳でもなく余裕を残してのゴールです。
これで三宅島でのオリンピックディスタンス完走のメドがつきました。
今回とは環境が異なるため、距離が2倍なのでタイムも単純に2倍という訳にも行かないと思いますが、楽しんでやろうと思います。
お疲れだけど、ガンバルマン!
(5)総合順位
493人中398位
総合タイム:1時間32分29秒
3.総括
結果として下から数えた方が早い順位ではありますが、自分ではそれなりに満足しています。
一番の収穫は不安だったスイムを足をつかずに終えた事。
少しは自信がつきました。
三宅島の前に館山のオープンウォータに出場しますが、ウェットスーツを着用するのでまた違った感じになるかと思います。
バイクとランについてももっと練習をして少しでもタイムを縮めたいです。
周りの仲間達に刺激を受けながら指導を受けて楽しく競技を続けて行こうと思う次第です。
応援に来て頂いたかん8さん、ユージさん、なおさん。
当日の朝に激励のメールをくれたサルデレラさん。
飲み会で色々と教えていただいた整体師Sさん、としふるさん、そして西岡会長。
また、大会関係者、ボランティアの方々。
皆さんありがとうございます。
この場を借りてお礼を申し上げます。
4.反省(反省会含む)と今後の目標について
(1)反省会
さて、競技が終わり地元小金井の飲み屋でかん8さん、なおさんと反省会を開催しました。
小金井トライアスロン連合のメンバーと飲んでいると年齢、職業など関係なく話しが盛り上がります。
お互いがステークホルダでもなく、トライアスロンという共通の話題だけで楽しく飲むことが出来ます。
これも魅力の一つ。
アクアスロンのこと、次回の合宿や三宅島のこと・・・とにかく話題が尽きません。
(2)今後の目標について
この競技を始めて、バイクやウェットスーツを購入したり結構自己投資をしました。
この自己投資の効果を出すのも出さないのも自分次第。
今は亡きお世話になった上司が「趣味といえるには3000時間費やすこと」と教えてくれました。
例えば、60歳の定年(私の時は65歳?)を迎えて新しいことを始めようと思っても心身共に付いていかなかったりで挫折が多いようです。
セカンドライフを楽しむなら早いうちに準備をしろとの事です。
その為には、いつ何をしていたいかビジョンを描き、それを達成するには人生の逆算が必要になります。
そうするといつから始めなければならないか必然と算出できます。
トライアスロンも然り。
人間いつでも成長できるもので何をするにも「遅い」ことは有り得ません。
「思い立ったらすぐ行動」
とにかく「ポジティブに」考えることです。
以前の私はどちらかというと自分に自信がなくネガティブな人間でしたが、老け込むにはまだ早いし、人生はまだまだこれからなのでポジティブに考えることにしました。
とにかく人生楽しまないとね。
以上、トライアスロン完走記でした(三宅島版も書くのかな?)。
( 写真撮影、コメント : かん8 )